低出力レーザーはんだ接合工法
低出力レーザーを用いてはんだを接合する工法(特許 第7015509号)です。
表面にカーボンナノチューブを含むレーザー吸収剤を塗布したはんだにレーザーを照射することで、低出力レーザーではんだ接合ができます。
原理はカーボンナノチューブのレーザー吸収特性を利用したものです。はんだに照射されたレーザーはほとんど反射せず吸収されて熱エネルギーになります。このため、従来のレーザーの5分の1程度の低出力(7w程度)ではんだ接合が可能となりました。
低出力レーザーはんだ接合のメリット
【1】電子部品・基板の熱損傷抑制
【2】低パワーで省エネ(約5分の1)
【3】リワークも簡単(開発中)
【4】交換部品が少ない
【5】装置が小型で安価
<参考資料> 金属のレーザー照射の反射率
銅・アルミニュウム等の金属に波長800nm~1000nmのレーザーを照射すると80%以上反射します。一方カーボンナノチューブはほとんど反射しません(下図1ご参照)。

